~親友という名の絆~
ジリリリリリリッ―
ピピピピピピピピッ
2つの目覚まし時計が同時に鳴り始めた。
「……」
私は無言で手元の目覚ましを止める。
…眠い…
このまま転げていたらまた寝てしまいそうだ。
けどまだ鳴り止んでいない目覚ましがそうさせない。
ムックリと起き上がって音の元に目を向ける。
遥はまだ寝ている。
と、思ったら右手が伸ばされ目覚ましを止めた。
遥はそのまま起きると思いきや、伸ばした手を引っ込めまた寝た。
ぼんやりその様子を見ていたら違う目覚ましが鳴り始めた。
私はビクッとして完全に目が覚めた。
遥は反応無し
二度寝はまずかったかな……
そう思いながらベットを降りて遥の所にいく
「遥、起きて!!」
声を掛け、身体を揺すると遥はゆっくりと目を開けた。
「…おはよー…」
眠い目を擦りながら遥は起き上がり、ペコンと頭を下げて停止した。
「……」
軽く息をついて息を吸う
「遥!起きろ!!」
できるだけ声を抑えて遥の耳元で叫ぶ。
「はいぃっ!!!」
遥はシャキッと背を伸ばしようやく目をパッチリと開けた。