~親友という名の絆~
練習に集中していたせいか、時間が経つのが早く感じられた。

「基礎練は終わってるようね。
じゃあ、10分位休憩して、その後は3対3の10分ゲームにしましょう。
渚と百合は、得点板とタイマーをよろしくね。
あと、明日試合だから怪我のないように。」

先生はそういうと休憩するように指示した。

1年の2人は体育倉庫へ行き、2年の2人は天井近くに釣り下げられているバスケのゴールを下ろしに行った。

いつもなら体育館の半分はバレー部が使っているのだが、今日は休みらしい。

なので、大きい方のコートを使うのだ。

私たちは特に何もすることが無くなったので、入り口近くに置いておいたお茶を飲みに行った。

そこには、新田先生が座っていた。

「先生、今日はどうしたんですか?いつも遅れたらしないのに。」

遥が不意に尋ねた。

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