泣けない私
二時間くらいして電話が鳴った。

伯母からだ。

 「お兄ちゃん、病院に居られないんだって。

  今日、家に帰ってくるから、出来るだけ早くこっちに来て。」

  
 「今から向かうから、飛行機の時間がわかったら、携帯に電話する。」


 そして母は、仕事中の父に電話をし、今から実家に向かうことを伝えた。

 すぐに帰ると言った父を待っていると、近くに住む祖母が、父から伯父が亡くなった事を聞き、心配して家に来た。

 母がこれから実家に向かうことを伝えると、祖母は

 「何もしてあげることが出来なくて・・・」と、申し訳なさそうに言った。


 その時、父が仕事から戻ってきた。

 父が帰ってくるとすぐに母は、父に送ってもらい羽田空港に向かった。

 始めはバスで空港に向かう予定だったが、タイミングが悪くバスがなったので、父が送ることにした。


 母は、午後八時くらいの飛行機に乗ることが出来た。

 そして、実家に着いたのは十一時近かった。


 父は十時には家に戻ってきた。

 空港に行くまでは、渋滞で二時間以上かかったが、帰りは空いていて一時間くらいで帰ってこれたらしい。
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