秘密の授業〜あたしの青春〜
「えっと、試験管に食塩を……」
あたしは実験を進めていく。
班員はあたしを見つめる。
手伝ってよ……。
若干呆れつつ、様々な薬品を入れ終わった試験管をガスバーナーで火にかけ、反応させる。
しかし、反応が起きる気配はない。
「あっれー?」
「…………クスッ」
なに!?
あたしなんか変なこと言った!?
そう思った瞬間――……
……――パリーン!
大きな音が、理科室に響いた。
先生が急いで駆け寄ってくる。