赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−
そんなこと、今まで言われたことなかった。
「ん?」
ぽかーん、と口を開けたままのあたしを見て、いたずらっ子な笑顔になる。
・・・かわいい。
そう思っちゃうような、笑いかたで。
ぽん、ぽん、
片手でボールを軽く投げながら歩いてくる。
ボールを、一回も見てない。
・・・やっぱり、すごいんだ。
すごいと思うのと同時に、なんかくやしくなる。
「よっし、寄り道すっか!」
そんなあたしの気持ちをわかったように、
ぽん、ぽん、
ボールよりもやさしく、たたいた。
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