恋する心は“あなた”限定

「ごめんな…。手当てさせちゃって。」


消毒薬がしみるらしく、空守君は顔を少し歪めた。


「いいのいいの。私じゃ大した手当て出来ないけど、一応、保健委員やってるから…。」


消毒を終わらせた後、足や腕に包帯をクルクルと巻いていった。


そして指のケガには…絆創膏。


「あ、絆創膏だけだと心配だし…包帯も巻いておくね…。」


包帯を細く切って、空守君の指に貼った絆創膏を覆うように巻いた。


「ありがとう。」


空守君は手当てした指の包帯を見ながらニコッと微笑んだ。


「……変わってないな。」


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