みずふうせん
真っ暗なトンネル

「先輩、好き・・・です。」


思いっきり風を吸い込んで笑顔で言った。

ぜんぶ吐き出した。

気持ちは伝えた。

・・・なのに



「ごめん、俺あんたみたいな奴が一番嫌い」



なのに



「あんたさ、作り笑いにしか見えないんだけど。つか、顔怖い」



一番・・・いわれたくなかった。

何も、そこまで言わなくたって・・・



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