Time Machine




そんなあたしを元に戻してくれる唯一の時間は

香織と裕太とのメールや電話だった。




つい最近、香織と電話した時、


「彼氏できたんだぁ!!」


って言って惚気てた。



その彼のことはあたしも何度か相談に乗ってて
親友の幸せに心から喜んだ。




あんなに純に夢中だった香織も

あんなに純に一直線だった香織も

あんなに純を大好きだった香織も



もうどこにもいなかった。



『あの頃のあたしが居るから
今のあたしが居るんだ。
あの時は本当にごめんね。
そして、ありがとう。』


そう言う彼女はかおは見えなかったけど

輝いていたと想う。



今のあたしは

輝いてる???





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