サッカー☆ハート
ガラっ!!
思い切って、教室のドアを開いた。
みんなが一斉にわたしへと目を向けた。

ドキっと心臓が跳ねる。
そしてみんな他へと目を向け直した。


ほっ・・・。
そう心の中でそう思った。



3年前。
これは、小学校4年生の秋。運動会シーズン。
私はリレーの最終選手に選ばれた。
もちろん毎日、毎日練習に励んだ。
でも、結果は・・・。

6位中6位という結果に終わった。
負けた理由は全部、わたしが悪いのである。
詳しくは言えないけど、私が悪かった。

そのせいでわたしは、信頼を失った。つまり、友達、親友、そして学年のみんなからの信頼を無くした。
みんな、わたしから離れていった。
大好きな親友までも。


そのせいでわたしは現在に至った。



そして、今。
わたしは指定されていた席へ座った。
となりの席は知らない学校の男の子の様だ。
なんか、クールな人。

このクラスにはあまり、同じ学校の人はいなかった。
ほっ、と、また落ち着きの溜息混じりの息を吐き、胸に誓った。


「わたしは、頑張らなくちゃ。」と。

< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop