大切な大切な幼なじみ



「何を・・・ですか?」



私の声は何故か震えとった。



「麻里は覚えとる?」


「もちろん・・・あのときの有子、必死やったもん・・・」


「卒業式の朝、私は皆の前でこう言ったんよ。『私の大切な友達が、今、ある怪我によって意識がなく、入院しています。もう1週間になります。卒業式の日にまでこんなことお願いできるのは、このクラスの皆しかいないんです!皆で祈ってもらえませんか・・・』最後の方は泣いてしもて・・・」


「・・・有子は普段見せん涙を見せてお願いしたんよ」



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