大切な大切な幼なじみ


「先生、さようなら。また連絡します」


桜も後に続いた。

俺も軽く会釈をして追いかけた。


「陽君!ちゃんと右左見てよ!」


明るく言う桜に視線を当てると、桜と目があった。

静かにほほ笑み、


「お母さんね、教室で私が頭を下げた時に・・・天国に行ったんだぁ」


すごくきれいな笑顔でこう言った。
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