花の咲く頃に
あと5日

嘘つき




私はいつもの様に朝から図書館にやって来た。



もうこの場所は私だけの秘密基地ではない。

私と彼の、秘密基地。



しかしいくら待っても彼は現れなかった。


昼が過ぎても、日が落ち空が真っ赤に染まっても。



閉館の時間になっても、彼は現れなかった。



仕方がなく一人で図書館を出て、一度寮に戻る。




研究のほうが大変なんだろうか。


夜には来てくれるかな。



早く会いたい。





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