大好きっ!!

初の家族でお出かけ♪

お父さんが運転する車に乗った。

運転席にお父さん、助手席はお母さん、後ろの座席にあたしと雄。

そして、一番後ろの席に裕真。

ちょっとさみしそうだったし、帰りは隣に乗るか。

「雄君みたいなカッコいい子がうちの息子になるなんて、嬉しいわ~」

「恐縮です」

「今度、桜音も雄君の親御さんにあいさつに行けよ」

「はぁ~いっ」

「あの、お母様、失礼ですが、前は女優でしたよね?僕、大ファンだったんです!」

「まぁぁ~嬉しいわぁ~」


そういえばあたしたちが初めてあんなに喋ったのはお母さんが子役の子を抱きしめるところを見てあたしが泣いてたからだ。

それを見て、雄が部屋に入ってきて、元気づけてもらってばいばーいみたいなww

もしかして、お母さんが女優じゃなかったら、お母さんがあたしのお母さんじゃなかったら。

あたしは雄と出会ってないかもしれないし、出会っててもこんなに素敵な気持ちを知らなかったってこと…?

それに、お父さんがあたしのお父さんじゃなかったら婚約も許してくれなかったかも…

急に怖くなって、ギュッと自分の身体を抱きしめた。

いきなりこんな不安になるなんてバカみたい。

でも、なんだか泣きそうなくらい不安で―――

自分を抱きしめるのをやめて、座席に手を置くとその手を雄が握ってくれた。

「雄…」

雄は何も言わなかったけど、顔を真っ赤にしつつにこっと笑ってくれた。


そして、遊園地に着いた。
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