年下男子♂



「マジかよ!!!」


智也は更に驚いた。


「ああ。それより早くゲームしねえ?」



裕也はめんどくさそうに返事して話題を変えた。



「あーそうだな☆じゃ準備するからちょっと待ってて〜」



智也はテレビゲームのコンセントなどをいじり始めた。


「うわ〜また裕也に負けたし〜」



「やった〜これで12勝0敗☆☆☆」



そしてゲームを始めてから智也と裕也の会話はこんなのばかりだった。



つまらないな〜



私は半分飽きかけていた。


それから時間は過ぎ、5時半がやってきた。


「じゃあ俺帰るな!また遊び来ていいか?」



裕也は帰る支度をしながら智也に尋ねた。


「もちろんOK!次は絶対裕也に勝ってやる!!」


智也は笑みを浮かべた。


裕也くんもう帰っちゃうんだ…。



でも裕也くんまた来るみたいだし♪


やった☆



私は1人でガッツポーズをした。



そしてゲームも片付いて、裕也も帰る支度を終えた。


「じゃあな智也〜」


「おう裕也!また明日学校でな!」


智也は裕也に手を振った。


そして裕也はドアノブに手を掛けた。






だがその手が止まる。



裕也は私の方を振り替えり言った。



「愛理先輩もさよなら!」



また可愛い笑顔だった。


ドキドキドキ……



私の顔はたちまち真っ赤になった。




私、最初は顔だけでキミのこと好きになった―…




けど今はキミの笑顔や優しいとこも好きになっちゃったよ――…




完全にキミに





「恋」




してしまった――…



キミは私より年下だけど
―…



智也の「友達」っていう関係だけど――……






それでもキミが好きなんだ――……



「うん!さよなら!」


私は顔を赤くしながらも笑顔で返事した。



そして裕也は帰っていった。


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