シムーン
「ねえ、勇」

「んっ?」

私は勇に近づいた。

「真希?」

突然近づいてきた私に、勇は不思議そうに目を丸くした。

チュッ…

資料室に、唇同士の触れる音が響いた。

勇は何が起こったのかわからないと言う顔をしていた。

けどすぐに状況を理解すると、
「バカか」

そう言ったかと思ったら、また唇が重なった。

「俺以外のヤツに同じことをしたら、許さないからな」

する訳ないじゃない。

勇以外の相手にする訳ないでしょ。

勇は、特別なんだから。

特別なのは、あなただけなんだから。
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