シムーン
「えっ?」

「そのカクテルの名前、“タブー”って言うんだ」

そう言った彼に、私は赤いカクテルに視線を向けた。

「りんごみたいな赤い色だから」

私はそっと、グラスを持ちあげた。

危険な色が漂っている赤いカクテルとの距離が近くなる。

それを口に含むと、りんごのような甘酸っぱい味が口の中に広がった。

「――ヤバいんだよ…」

彼が言った。

「何が?」

私は聞き返した。

すると彼は、私の手からグラスを奪った。

カクテルを口に含んだかと思ったら、唇を塞がれた。
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