アリィ




「お父さん」




ずっと黙りきりだった娘の久々の声に、父は動きを止めた。


そして今聞こえた音が現実だったのかを確かめるように、ゆっくりと私を見た。




「メロン」




「え……?」






「メロン、食べたい」






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