まーくんの部屋




家の中に入ってもまだ、服が吸い込んだ雨で体は寒かった。

するとまーくんは、お風呂に入れてくれた。



私がものすごい雨のかぶりようで、

ものすごく冷たかったから、

一緒に入ってあっためると言って聞かなかった。



浴槽の中で、二人で、裸で

生理前の私の欲望が抑えられるわけがなかった。





「そういうつもりで言ったんじゃない」と怒っていたけど、

押し切ってしたキスは、良い味だったよう。

拒んでいたことを忘れたように、激しいフルコース。




私はまーくんの首に腕をまわして、

わざと耳元でイクときの声を出した。



するとまーくんは悩ましげな顔をして、

私の中で2度跳ねた。


その顔を見て、私は体と心で、

二重にイッた気がする。





「おかえりチカ…」


ぐったりした体で、まーくんはそう言って優しくキスをした。



どうしてだろう。

どうしてまーくんは、エッチが終わった後キスするんだろう。

そしてそのキスの味が、どうして一番甘いんだろう。




結局お風呂の中ではエッチしてたわけだけど、

雨に濡れた体は、ちゃんと熱を取り戻した。




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