カッコよくなった王子様
その夜…


『真弥には悪いのだが…父さん、転勤することになって3日後、ここを引っ越すことになったんだ』


お父さんが頭を下げた。


「3日後!?」


私は今まで転校なんてしたことがなかった。


急にそんなこと言われても…


友達とはなれちゃうし、大希と離れちゃう。



「いやだよ。」



『ごめんな…。でもこれはしょうがないんだ』


お父さんが申し訳なさそうに言った。



「うん…でもさ、どこに行くの?」



『東京だ。真弥は花園小学校に行くんだぞ』



と、と、ととととととととと…



東京!?


鹿児島から東京なんてすごく離れてるし…



嫌だよぉ。




こんな田舎者の私が東京で友達が出来るかな?



不安だよ。


わたしは部屋に戻って荷物をつめた。



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