関係

家に帰ると誰も居なかった。
部屋に入り、鞄を置く。
疲れた身をベッドへ
横たえると、数分で眠れた。
昨日発作を起こした体は
まだ十分に回復して
いないらしい。

しばらく眠ると、
誰かが帰って来たらしく
物音で目が覚めた。
ノックもなしに、
遥斗が部屋に入ってきた。
「帰ってたのか。」
「…あぁ。寝てた。」
「そか。菓子いるか?」
「…いらない。」
「そか。」
会話が続かなくなったのか、
遥斗は部屋を出ていった。
龍貴はため息をつくと、
再び横になった。
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