約束

龍貴の手術が無事終わった。
成功して、
病室に帰ってきたご褒美として、
美雨は小さな箱を
龍貴に差し出した。
「開けていいか?」
「どうぞ。」
中身は指輪だった。
「…まだ私は未成年だし、
立派な指輪はもう少し
先になりそうだけど、
代わりにつけてて。」
「サンキュ、美雨。」
龍貴はそう言うと、
美雨を側に呼んでキスをした。
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