a little memory━恋人編━
「恐かった…。」


「大丈夫や…俺が付いてるやん…。」


英咲士君が肩を抱き慰めてくれる勇気付けてくれる。


分かってしまった…。



英咲士君私と親のどちらかを選ぶか考えてる…。


天秤にかけれない程重たい2つが彼を苦しめる。


私が退いたら彼を苦しめないけど…彼は自分を責めないか?



逆に親を退けたら彼は頼れる人を失う。


恩を仇で返すって訳じゃ無いけど…恩返ししたいって思っても出来ないのは辛い…。


それに生きてる間に孫の顔が見たいって言われたらしい…プレッシャー


でも私も失えないけど…失いそうな貴重感…




英咲士君はどうやって答えを出すの?



答えを出せるの?



正解が有るの?



きっと正解は私以外の誰かと結婚する事。


だから私と一緒になるのは間違いなんだよ…。




だから私は英咲士君と別れなきゃ…。





正解を知った今私は彼の為にも周りの為にも身を退く事にした。





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