a little memory━恋人編━

sickness



数日後英咲士君が友人の結婚式に出席したと聞いた。



「真苺大丈夫?最近顔色悪いし…部屋にこもりがちになって一度病院に行く?」


「お母さん気にしないで私は大丈夫だから…。」



私は大丈夫じゃ無かったと思う…。



精神的に参ってた…。



心が痛くて悲鳴をあげてたんだと思う。




ある日私は家の階段で倒れた。


上る途中だったけど急に眩暈がしてそのまま意識を失った。



気付くと自分のベッド…おでこにタオル…手は…





「…っ英…咲士君…?!」



何で?どうして?



「ん…真苺気ぃ付いた?大丈夫か?」



「……もぅ1人で大丈夫だから…。」



軽くパニックだったけど…冷静を装った。


だって英咲士君の髪型が初めて私を看病してくれた時と同じで酷く美しく幸せだった思い出が蘇るから…。



「意地はるなや!!俺帰った時心臓止まるかと思ったんやで?!」


いきなり怒られた。


「階段上ろう思たら真苺が蒼白い顔して倒れてんねんで?!慌てたし顔蒼白いけど熱有るし…。」


「心配かけてごめん…。」





早く部屋から出て…!!






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