君が、イチバン。

キス

◆◆◆


ーーー

四宮君は苛々するとキスをするらしい。


誰でもいいのか、一応好みはあるのかそこら辺は分からないけど、とにかく私は不意打ちで唇を奪われた事に無性に腹が立った。そこに至るまでのプロセスが雑過ぎるだろ。いや、そんな問題ではないけど。


…彼女とうまくいってない訳?じゃなんで私に苛々すんのさ。カルシウム不足か?単に欲求不満?


四宮君の『苛々する』意味を考えた所で全く分からない。大体それが分かるくらい親密でもない。


だけど、やられっぱなしは性に合わないし。

やられたらやり返す。倍にはしないがな!


困惑を滲ませる四宮君に構わず腕を回して。

とりあえず、キスをした。




深いキスの前に相手の下唇を噛むのは私の癖だ。半ば奪うようなキスは次第に絡まる舌に深くなっていく。
抵抗もせず、流される様に応える彼の舌は、若い割に慣れてる。


案外、相性のいいキスに糸を引く甘い唾液を舐めとりながら


「…昨日のお返し」


これで、チャラだ。





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