君が、イチバン。


この界隈でLaiは美形揃いと有名で、女の子の間では隠し撮り写真とプロフィールにベスト4が書かれたプリントまで出回っているらしい。
それを仕入れていた真衣はランキング入りスタッフをチェックしたよとキラキラした目で言う。


なんてゆうか、暇だよね。いや、これが女子力なの?興味がない訳じゃないけど、そのパワーが羨ましい。干からびてきているのか、そうなのか。


「やっぱり1位は向坂さん。出会えるレア率も高いし!2位は四宮君。あの美少年ぶりは無愛想でも目の保養よね。氷の王子って呼ばれてるんだって!3位は愛しの一条さん!大人の魅力にやられるわけよ?3位ておかしいよね?これあてになんないなー。4位が沖君。チャラいけど対応の良さが受けてるみたい。私はタイプじゃないなー」


ベスト4まで言った後、一息つくと運ばれてきたパフェを美味しそうに口に運んだ。

「いいからゆっくり食べなよ」

私の言葉に真衣は膨れて「ここからも大事なんだよ!」と息巻く。

「惜しくも5位は長沼さん、シャイでキュートだよね!まあ後は私からしたら似たりよったりかなぁ?圏外だけど和馬もへたれの癖に人気あるみたいだし?」


『和馬』は真衣の高校の時の後輩らしい。絡んだ事がないからよく分からない。

やっとランキングをいい終えると真衣は満足した様に残りのパフェを食べきった。


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