ふわふわ抱きしめて
第一章

先生とあたし


「優奈ぁ、今年も同じクラスだよん♪」

「え、ホント?やったぁ!!」

高2、4月。
年に一度のクラス替え。
朝、登校するとクラス発表の紙を見たのか親友の愛美があたしの下へ駆け寄ってきた。

あたしたちのクラスは2-D。
これからはじまる1年間にあたしは胸が高鳴るのを感じた。

「あー、そうそう。
うちらの担任、新任の先生らしいよ?」

「え?そうなの?」

「うんうん、イケメンだといいよね!」

「もー、愛美はすぐそっちに行くんだから……」

この時はまだ、先生の存在すら知らなかった。
これから起きる出来事なんて、
もちろん、何も―――――


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