御曹司が恋したお姫様!?㊤
「お嬢様、早く行かないと遅刻してしまいますよ」
葉山さんがドアのところに立っている。
「ちょっと頭が痛くて………」
「大丈夫でございますか?」
「………たぶん」
「心配ですね…。
今日の授業はお休みして、お医者様に診てもらいましょうか?」
「いえ…、大丈夫だと………」
「紅茶をお淹れいましましょうか?」
「お願いします…」
葉山さんの姿がキッキンの方へ消えていった。
…葉山さん心配させたらダメよね。