御曹司が恋したお姫様!?㊤
──…ひとしきり泣いて落ち着いたあと、あたしは潤に手を引かれながら歩いていた。
「ごめんね…」
「何が?」
「あたし…、潤にもいろいろ手を煩わせちゃって………」
「もう慣れた」
「なっ!?」
失礼な!!
人が毎回毎回迷惑かけてるような言い方しやがって…!!
反論しそうになったけど、慌てて堪えた。
………今日は本当に助けてもらったから。
「ねぇ、潤」
「なんだ?」
「明日ね、舞踏会が終わったら………
ちょっと時間くれる?」