御曹司が恋したお姫様!?㊤
そんな伝言を残し、にこっと笑顔を見せてから去っていった。
オレたちが…兄妹………。
なんとなく、思ったことはあった。
顔が似てるかもしんねぇなって。
でも、気のせいだと思ってた。
───…なのに。
兄妹?
訳分かんねぇよ。
「───…くそっ!!」
近くのテーブルを力任せに蹴った。
テーブルはひっくり返り、その上にあったコーヒーカップが割れて畳に紅茶の色が染みついていた。
〈後編へ続く〉