御曹司が恋したお姫様!?㊤



───…はっと気づいた。


これが理不尽な要求なのは分かってる。


どう考えてもおかしい………


だけど、ここであたしが断ると路頭に迷うのはお父さんだけじゃない。


何千人…いや、何千万人といるはず。


そんな人たちのためにも、あたしはとりあえずこの要求を飲むしかないんだ。


…この理不尽さについては、後日対処することにしよう。





あたしはそう心に決めて、眠りについたのだった…。



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