白衣と恋する保健室
◆先生。
「千草ー
ごはんよー」
お腹にまで響き渡る声をあげて
母が私の部屋のドアを開けた。
「千草いい加減起きなさい!」
「・・・うるさいなぁ」
私は布団を取られないように
深くかぶった。
「まったく。」
煩い煩い・・・
朝からこんな叫ばれて
こちとら気分悪いっつーの。
「出てけよ・・・・・」
「ぇ?」
「出てって!私は高島先生が
いない学校なんか行かない!」
「千草・・・」
私は母を部屋から追い出して
また布団に潜り込んだ。