先生
とは言っても、紙類が多くそんなに手間取らなかったのが不幸中の幸いかな。


『ん??』


私はある物を手に取った時に、何だか違和感を覚えた。


私が手にしたものとは、

【スポーツ新聞】

これって、良く電車内でサラリーマンが読んでいるのを目にした覚えが有る。

だからかな?

一色先生とスポーツ新聞が結びつかなかったから、違和感を覚えたのだ。


『一色先生、スポーツ好きなのかな?』


私は何気なしに新聞を開いた。




!!!!!!!



こっ…これは……



私が目にした物とは、


文字が切り抜かれ、各地に丸く穴が開いた切り抜きだらけのスポーツ新聞だった。


『うそ……』


新聞を持っている手が震えた。


まさか、一色先生が?!


いや、まだそうと決まった訳ではない。

もしかしたら、たまたまプリント用に使ったのかもしれないし……


私は震える手で新聞を元通りに折り畳み、ゴミ箱に突っ込んだ。

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