初恋 〜I think you〜

・生まれる想い

社会見学が終わった夜。
私はずっと考えていた。

優也くんはどのくらい梨ちゃんが好き ?
どのくらい大切なの ??
いつから付き合ってるの ???

両想いになれる人なんてほんの一握りなんだよね。
私も…その1人か。

神様…。
彼女がいる人を好きになるのはいけないのですか ?
いけない恋ですか ?
受けとめなければダメですか ?

…なら私は恋なんてしたくない。
辛い思いをさせないでください。
ただ好きなだけなのに…。
どうして…どうして… ?
涙を流しながら眠りについた。

―…翌日。

学校…行きたくない。
もう2人を見たくないよ…。
梨ちゃんこれから学校来るし…。

「優季〜!!起きなさ〜い」
「…はぁい……」

───…

「優〜季☆おはよ♪」

「おはよう有沙…」

「もしかして昨日の事…」

「うん…キツいな…」

「無理しないでね ?」

「ありがと…有沙大好き〜」

「も〜う…可愛いなぁ優季は」

「梨ちゃんにかなわないし…有沙のが可愛いもん!」


有沙がいてよかった。
私の気持ちがわかる人でよかった。

学校に着いた。
今日は水曜…委員会の日。
優也くんと一緒だけど…嬉しくない。

そして昼食の時間…。
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