色葉
「は?宮下先生の性別?」


怪訝な顔をする福島先生


その後何に思い至ったのか同情したような顔をする


「やめとけ。一人の男として言うが、茨道だぞ?」


「先生が何を言いたいのか知りませんが、そういうことではありません!!!」


「ほぅ~。ではどういうことなのか気になるが、まぁ野暮ってものか」


うわぁ絶対勘違いしてる。


でもそうか。そういう意味にも取れるのか


気がつかなかったってそれだから二人とも嫌がったのか


「実際のとこオレも知らないんだわ。時々お前のように調べる奴もいるが結果まで聞いた覚えがない


それにしても、何が良いんだ?オレには男にしか見えないんだが?」


「それをオレに聞かないで下さい!!」


良さ?性格の悪さなら力説できるが、良さなど知らん


「あぁ、そーだな。あばたもえくぼって言うしな。良さなど言いきれないか


まぁ若いしがんばれよ」


もういい。何を言っても無駄な気がする


「それより、石動。お前せっかくオレが黙っていたの無駄にしやがって。罰はいつなんだ?」


「それ言ってくださいよ。今日の放課後です」


「そうか、じゃあ、その時本人に聞けばいいんじゃないか?」


「素直に答えてくれなそうなので色々聞いてるんですよ」


「まぁどうしても知りたいなら保健医の立石先生に聞けばいいんじゃないか?」


「え?保健医?」


「身体測定のデータは確か立石先生の管轄だし、性別を知りたいならそれが一番だろ」


おぉ~その可能性について考えてなかった


昼休みにでも保健医のことに行くことに決めて席に戻るのとチャイムは同時だった






秀にさっきの話をメールで送って、昼休みに行くことも伝えた


オレは沙織のメアドは知らないので秀に任せた


< 140 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop