色葉
せいとうじょう
翌日


登校してくる間見知らぬ人から挨拶された


「がんばれ」


「お前なら任せられる」


「諦めるなよ。諦めたら終わりだぞ」


は男子


「ねぇ、あの人昨日の」

「あぁ、あの。すごかったよねぇ」

「でもキモくない?」

「えぇ、あそこまでいけば純愛じゃない?逆に」

「あんなのがタイプだったの!?」

「そんなわけないでしょ」


は女子


女子のはどんな反応すればいのかわかんないから逃げた


そういう話は聞こえないようにしてくれ。反応に困る


実際は一部からしか注目されてないみたいだが、皆が見てる気がする。


よくわからない居心地の悪さから教室まで走った


教室に入った瞬間


野太い声に出迎えられた


「勇者ー。勇者だよお前は」



と突っ込んでくる男子をとりあえず殴った



「グヘェ。何するんだ兄弟!?」



「誰が兄弟だ!!!!」



「そうだな。昨日のことがある。兄貴と呼バァ」



途中だったが殴った


なんなんだこいつ


目の前の危険人物を本気でどうにかしようと拳を握った時に制止の声



「ちょっと待った昨日言ったでしょ?陣くんクラスで大人気になんだよ」



「そんなこと言ってたな。で、こいつ誰?」



「あぁなんだ杉崎くんだったんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうぞ続けて?」



「そりゃないぜ秀。幼なじみの大ピンチを見捨てるのかよ」



さっきまでダウンしてたはずの杉崎はケロッとした表情で立ち上がる



結構マジに入れたのに起きた!?


オレが愕然としているのに気付いた秀が説明をする


「杉崎くんは頑丈だけが取り柄だからね」


「おいおいおいそれはないぜ秀

つーかなんで杉崎くんなんだ?幼なじみなんだから気楽に清(せい)でいいって」


清は秀と肩を組もうとして躱され、膝を入れられ沈んだ

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