色葉
たんにん2
その後先輩二人に憐憫と同情と諦観の混じった目で見られ


「人生はいいことあるぞ」


と高橋先輩には励まされ


「早乙女ちゃんは良い子なんだよ。誤解しないでね。だた趣味に一生懸命って言うか。あははははは」


と愛梨先輩はさっきの先輩――――早乙女先輩のフォローをしつつ乾いた笑いを漏らしてた


秀もオレもなんのことかわからなかったが、


深く聞いてはいけないって本能が叫んでるので考えるのを放棄し、


秀に続きを教わった


最大の懸念事項であるクラス長補佐について


もしかしてオレがなってるんじゃ


と思って聞いたが違うみたいだ。よかった


これは3年だけの制度らしい


といっても規則とかで決まってるわけでなく慣例として高橋先輩みたいな人が必要ってことらしい


雛森先輩のように3年のクラス長は生徒会に自動的に所属するため、クラスの仕事を肩代わりする人が必要なんだとか



作戦会議は「アイディアは明日また聞くから考えておくように」ってことでお開きになった


作戦会議が終わるとただの自習になるためオレは早速数研に行こうと決め、教室を抜け出した





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