ただキミを..


朝起きてリビングへ向かうと



伯母さんが



『遅いわね?さっさと朝食準備して。時間がないの早くして。』


「..すみません。すぐに」




こんなふうに扱われるのはこの家に来てから毎日だ。






私の両親はもう居ない。私が小学高学年の時に旅立った。






親戚中が私を引き取るのが嫌だと言っていたらしく、たらい回し状態で、行き着いた場所がここ。


歓迎などされずに、その日から私は召し使いだ。
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