Love Step
「雪哉さん、病院に泊まるのか?」


話を聞いていた峻が聞く。


「う、うん……彩さんが興奮状態だって……」



ゆきちゃんは彩さんに同情しているの?それとも……好きなの?

自分の事を好きって言ってくれたのが夢のように思えちゃうよ……。



「ごめんな?姉貴が……」



今にも泣きそうな杏梨に何と言って良いのか分からない。



大きくかぶりを振った杏梨は、しゃがむとバッグの中へ携帯電話をしまった。



今は何も考えられないよ……。

彩さんがした事だとしたら……。

自分の人生を棒に振ってまでもゆきちゃんを愛している事実に頭が混乱していた。



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