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お見舞い

２日が経ち、雪哉は明後日からの温泉旅行に備えてパソコンに向かって仕事に集中していた。



月刊誌のコラムを書いている雪哉は資料が必要になった。



キーボードを打つ手が止り、その資料をめぐみに頼んでいた事を思い出す。



立ち上がるとオフィスを出てめぐみを探しに店内に向かう。



ちょうどめぐみはお客様を出入り口で見送った所だった。



待っている女性客がカリスマ美容師の雪哉が現れたのを見て色めきたった。



夏休みとあって女子高校生風の若い女の子が数人だ。



「ありがとうございました」



めぐみは丁寧に去っていく女性客に頭を下げて受付に戻ってきた。



「雪哉さん、お疲れ様です」



雪哉が受付にいるのを見てめぐみが言う。



「お疲れ、忙しい所悪いけど頼んでいた資料は揃っているかな？」



「ああ！そうでした　この引き出しにしまっておいたんです」



めぐみは受付の中へ入ると目的の引き出しを開け、数枚の書類を取り出した。



「これです」


雪哉の手に渡す。



「ありがとう」


受け取るとオフィスへ行こうと向きを変えた。



「あ！雪哉さん、１３時から雑誌社のインタビューが入っていますよ？」


忙しすぎて忘れているかもしれないとめぐみが言う。



「そうだった　ありがとう」



店のドアが開き、女性が入って来た。


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