Love Step
「杏梨っ!」



香澄が近づいてきた杏梨に抱き付いた。



「はぐれちゃったから心配したんだよ?」



「ごめんね ちょっと知っている人がいたみたいだったから」



そういうが浮かない顔の杏梨だ。



何かあったのだろうか?



「言ってくれないと心配するだろう?」



雪哉がたしなめる。



「ごめんなさい」



3人に頭を下げて謝った。



「お腹空いたな~ 雪哉さん、どこか食べに行きましょうよ」



遼平がその場の雰囲気を明るくさせようと言った。



「そうだね 行こうか」



雪哉は杏梨の手を握ると歩き始めた。



* * * * * *



「香澄ちゃん、お寿司大好きだから喜んでたね?」



香澄と遼平のカップルと別れてタクシーに乗り込むと杏梨は口を開いた。



「それは良かった」



雪哉は微笑んだ。



雪哉はなじみの寿司屋に3人を連れて行った。



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