Love Step
薄明かりの下、ゆきちゃんの顔がいつになく色っぽい。



頭の片隅でどうしてこんなにカッコいいんだろうと考えている。



長身で甘いマスク、有名女優さんまで魅了してしまう容姿。



「杏梨?何を考えている?」



「えっ?」



シーツの上に横たえられている現実に引き戻された。



「あ、あの……ゆきちゃんって……」



「うん?」



きれいな顔が目の前まで近づく。



「カッコよすぎるなぁ……って」



「それ褒めすぎ」



受け流すように笑って再び深いキスが始まった。




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