〔完〕本当の愛をあたしに教えて
翔先輩は話を続けた。
「俺、14歳までイギリスにいたんだ。
じいさんの家に預けられてた。」
じいさんというのは
今の会長のことだろう。
あたしと翔先輩の婚約を決めた
一人だ。
翔先輩が海外にいた・・
このことは初めて聞いた。
あたしたちなら別におかしくはない・
今まではそう思ってたのに・
このとき、初めて翔先輩の
悲しそうな顔をみた。
きっとこれからも、
あの翔先輩の顔は
一生、忘れることが出来なかった。
たとえどんなことがあっても・・
今日あたしは翔先輩の過去を
知ることになる。