幸せはキミと ~お嬢様と貧乏大学生~
リビングで2人きりになると、私の心臓は破裂しそうなくらいドキドキ動いてる。
でも不思議と怖くはなかったんだ。
「私。初めてお会いした時から圭吾さんが好きです」
ちゃんとまっすぐ彼の目を見ながら話した
彼の目は一瞬見開いたまま動かない。
「今、私にはある人と縁談が持ち上がっています。でも私は彼ではなく、圭吾さんと未来を生きて行きたいんです。
これって逆プロポーズみたいですね」
照れ隠しに笑ってみた。
ずっと無言で私を優しい目で見つめていた圭吾さんは、
「嬉しい。オレも美由紀ちゃんの事すごい好きだ。
オレとは身分が違うと一度は諦めようとしたんだけど、でも諦めきれなかった。
オレも未来は美由紀ちゃんとじゃないと考えられない。
好きだ。好きなんだ」
彼の腕が伸びて来て、私はぎゅっと抱きしめられたんだ。
「ずっと。ずっと。こうやってしたかった」
「うん。私も」
彼の背中に回した手に力を込めた。