REVERSIBLE



一生懸命に言う彼が
    可愛くて思わず笑った


そして名刺入れから
  一枚抜き取って宙に渡した


「悪用すんなよ??」


彼の頭に手を置いて
     少し屈んで微笑んだ


「はい。」


でかい声で返事した宙に
俺ゎ「じゃあ」ってタクシーに乗った


「ありがとうございました~」


見えなくなるまで手を振っていた彼が可愛らしくてまた笑った


< 75 / 198 >

この作品をシェア

pagetop