To Heart


そんな風に開き直ったおかげか、僕は自分から彼女に話しかけたり、普通に接したりすることが出来るようになった。

週末になると『西島くん』が彼女を迎えに来て、胸が痛むこともあったが、彼女の嬉しそうな顔を見られるのだから、と、ポジティブに考える様にした。

そんな状態が続き、3月になる頃には仕事にも慣れて、彼女とも冗談を言い合ったり出来るようになっていた。

彼女目的で始めたバイトは、いつの間にか仕事自体も好きになっていた。

接客業は大変なこともあるけれど、その分色々な人と出会えたりして面白い。

今まで僕には絶対に無理だと思ってきたけれど、意外と自分に合っているのかもしれないと、思い始めている。
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