To Heart
おめざめテレビが終わるのを待ったかのように、ケータイが電話の着信音を鳴らす。

画面を見ると、神谷の名前が表示されている。

「もしもし」

僕は憂鬱むき出しの声で電話に出た。

「おっはよ~~~!」

うわ! コイツもハイテンションや……

「なに?」

「機嫌悪っ! お前今日バイト休みなんだろ? 理央ちゃんたちと夕方から飲みに行くことになってるからな! 他の予定入れるなよ!」

僕の機嫌の悪さをさらりと流し、神谷は有無を言わさない勢いで、そんなことを言いだした。

「え? なにそれ!?」

「お前この間、マミちゃんと約束したんだろ?」

「あ……」

そうだ……思い出した。

「悪いけど、今日そんな気分じゃないん……」

「じゃ! また学校でな!」

僕の言葉を途中で遮り、神谷は嵐のように電話を切った。

僕は更に憂鬱になった。

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