To Heart
「あんな風にエッチするのは違うと思ったんだ……
だってな! セックスって、本来は子供を授かるための神聖な行為やで! そんな軽々しくしてしまって、万が一のことがあったら、傷つくのは女性の方やん。そう思ったら、そんなに簡単にしてしまう物やないと思うのは当然やろ? よく、早く済ませやないかんってように言う奴がおるけど、それは違うと思うんさ。そんな事言っとる奴は、ちゃんと女性を女性として見てないって事やし、第一女性は物やないやんか。 そやで、僕はカッコ悪いとか、キモいとか言われても、未だに童貞であることを恥ずかしいとは思ってないんや。自分が心から愛せる人と巡り合ったときにすればええと思ってる」

女の子相手に上手く話せない僕が、気付けば何故だか、理央ちゃんに向かって『童貞である自分』について熱弁を振るっていた。

理央ちゃんは僕の勢いにビックリしたのか、驚いた顔で僕の話を聞いていた。

いかん。これじゃあ負け犬の遠吠えみたいやんか……

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