★あいつは教育係☆
もぅ。何でこうなるの!?

鬼教育

バシッ。

「痛っ!」

「ここは、こうだって何度も言ってるだろ!」

現在私は、実習室で鬼教育係こと相原信次に接客の仕方を教わってる。

なんだけど......

全部、ダメだし!
しかも、ちょっと間違えると、すぐに殴るし!

どうせ、わざと厳しくして、私を辞めさせようとしているんでしょ?

残念でしたー!
私は絶対に辞めないんだから!
雅哉様の彼女の座をゲットするまでは、どんなに辛くても堪えてやるわ。

でも......

「何であんたが教育係なのよー!」

「ほぅ。俺に向かってそんな口とは。良い度胸してるな?」

でたー。鬼!悪魔!

って、さっきからいるけどさぁ。

「ほら、もう一回最初から。」

.....えーと......
ニッコリ笑って

「いらっしゃいませ。ご主人様!」

ゴンッ。
後頭部を思いっきり殴られた。

「何でー?」

相原信次は、呆れたような顔をして

「お前は、自分のご主人にいらっしゃいって言うのか?お帰りなさいませだろ!」

あー。そっか。

「はぁ......本当にお前馬鹿だろ?この間抜け。」

馬鹿と間抜けって......確かにそうだけど、別にダブルパンチで言わなくても言いじゃん!

言い返せないけどさ......

「お前、本当に大丈夫か?」
えっ?相原信次が私に優しい言葉をかけてくれてる?

「今日から店に入るんだろ?店の評判落とすなよ。」

......そういう事ですか。

「大丈夫ですー!」
ちょっと拗ねて言うと

ポンポンっと頭を軽くはたき

「頑張れよ。」
ってちょっとだけ、笑った。

......ドキッ

っ!何ドキッとしてんの!?
あ、あれよ。初めて笑顔見たから、ビックリしちゃっただけ。
別に深い意味はない......はず!

ガチャ。

「綾菜ちゃーん。」
実習室に和希さんが入ってきた。

「こんにちは。お疲れ様です。」

「今日からだよね?緊張してるかも知れないけど、リラックスして頑張ってね。」わざわざそれを言いに来てくれたんだ。
軽い人だと思ってたけど、良いお兄さんタイプの人なんだなぁ。
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