忘れられない人
「うん、わかった。じゃあそっち向かうわ。」

そして電話を切ると、

「男共、みんな揃ったって。店で待ってるってさ。」

「じゃあ出ようかー。」

友美を先頭に、3人は気を利かせてか、足早に店を出て行ってしまう。

「友達みんな先に行っちゃったけど・・・大丈夫か?置いてかれてんぞ。」

「だね。みんな足早い。」

そして3人のあとを追うように、私と凌とついていく形になった。

「アイツら、店の場所、わかるのかな?」

「友美が詳しいから大丈夫だと思う。」

「何かオレらがはぐれそう。もう少し早く歩ける?」

あまりにも早足で行ってしまう3人に、はぐれることを心配したのか、凌は聞いてくる。

「うん、ごめんね、遅くて。先に行っててもいいよ。」

私はこの日のために、10センチヒールのパンプスを新調してきたので、まだ慣れていないせいか、歩くのがとても遅かった。
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