【短編】タイムカプセル
小さいころは半日かけて掘った穴。
でも、目的のものはすぐに見つけた。
土がつきながらも太陽の光をあびて反射する銀色の箱をあたしはあけた。
「あれ?中身こんなに入ってたっけ?」
かすかに残る記憶のなかでは、わざわざ大きな箱にする必要があったのかっていうぐらいぺらぺらの紙をいれただけだったような気がしたのに……。
いぶかしげに開いた紙はあたしのものだった。
『タクヤへ
いぢわるしなければいっしょにいてあげる。』
大きな字で書かれたひらがなの文字。
「なに考えてんだか。」
こんなの15年も経ってみたところでうれしいわけないのに……。
そしてあたしはタクヤの手紙を手に取った。